アラクサラ、冗長化ネットワークを容易に構築できるボックス型GbEスイッチ


48ポートモデルの「AX2530S-48T」

 アラクサラネットワークス株式会社(以下、アラクサラ)は6月3日、ボックス型のGigabit Ethernet(GbE)スイッチ「AX2500Sシリーズ」を発表した。同社が提唱する「フォールト・トレラント・ネットワーク」に対応した製品で、冗長化ネットワークを構築できるという。出荷開始は、2010年度第3四半期からの予定。

 AX2500Sシリーズは、同社が「止まらないネットワーク」として提唱している、フォールト・トレラント・ネットワークに対応したレイヤ2スイッチ。2つの異なるスイッチ間でリンクアグリゲーションを行える「SML(Split Multi Link)機能」を搭載し、スパニングツリープロトコル(STP)などを利用せずに、冗長化したネットワークを構築できる。

 また、低消費電力を設計時から考慮することに加えて、リンクダウンしているポートを省電力で運用する機能や、指定した日時などで装置の電源をオン/オフする機能などを備え、省電力化を実現している。

 認証機能としては、IEEE802.1X認証、Web認証、MAC認証の3つを同一ポート内で混在可能にする「トリプル認証機能」、Web認証による個人認証と、MAC認証による装置認証を組み合わせて認証を行う「マルチステップ認証機能」などを搭載。フィルタリング、DHCP Snooping、ポート間中継遮断、EAPOLフォワーディングなどのセキュリティ機能、QoS機能、VLAN機能なども備えている。

 ラインアップは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×24ポートの「AX2530S-24T」、同×48ポートの「AX2530S-48T」を用意した。いずれも、SFP×4を搭載し、光ファイバーのGbEにも対応する。予定価格は、AX2530S-24Tが49万8000円(税別)から、AX2530S-48Tが79万8000円(税別)から。

 なおアラクサラでは、6月9日から11日に幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2010で、この製品を用いたフォールト・トレラント・ネットワークのデモ展示を行うとしている。

SML機能による回線障害の迂回(うかい)



(石井 一志)

2010/6/3 12:26