日本IBM、WebSphere Application Serverのオプション機能を無償提供


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は5月27日、企業向けWebアプリケーションサーバーソフトウェア「IBM WebSphere Application Server」に対し、2つのオプションを無償提供開始すると発表した。

 今回、無償提供されるのは、最新の「Java EE6」の仕様(JSR 317)をサポートする「WebSphere Application Server V7 Feature Pack for OSGi Applications and JPA 2.0」(以下、WAS Fep for OSGi and JPA 2.0)と、PHPやGroovyなどのスクリプト言語を実行できるようにする「WebSphere Application Server Feature Pack for Dynamic Scripting」(以下、WAS Fep for Dynamic Scripting)の2つ。

 このうちWAS Fep for OSGi and JPA 2.0は、Java EE 6に新しく含まれるJSR 317に対応。これによって、データベースアクセスに対して高い処理能力を持つJavaプログラムが提供されるので、アプリケーションの開発生産性や性能を向上させられるという。また、OSGi仕様に準拠するため、アプリケーションの再利用性やモジュール性、メンテナンス性が高まり、効率的な開発やバージョン管理が行えるとのこと。提供開始は5月29日から。

 一方のWAS Fep for Dynamic Scriptingは、WebSphere Application ServerにPHP、Groovyといったスクリプト言語を実行できる環境を追加するもの。これによって、簡便で生産性の高いPHPアプリケーションと、WebSphere Application Serverそのものが実現するセキュリティーや堅牢性、スケーラビリティを持ったJavaアプリケーションの両方を、1つのWebSphere Application Server上で実行できるようになる。提供開始は6月19日から。



(石井 一志)

2010/5/27 18:50