NEC、オープンシステムとより親和した基幹業務サーバー


i-PX9000 S300

 日本電気株式会社(以下、NEC)は5月26日、基幹業務サーバー「i-PX9000シリーズ」の新製品「S300」を発売した。中型機「S200」の後継機種で、最下位モデル「S311」から最上位モデル「S3A4」まで計13種を取りそろえる。併せて、i-PX9000シリーズ向けの中小型ストレージ「iStorage A2600」も発売した。

 i-PX9000シリーズは、基幹業務サーバーの中小型モデル。S300では、主要コンポーネントの実装最適化に加え、電気チャネルと光チャネルの各I/Oプロセッサを統合した「統合I/Oプロセッサ」を新開発。これにより、従来本体に外付けしていたI/Oプロセッサ筐体が不要となり、S200比で設置面積を半減、消費電力を約20%削減している。

 また、新開発した基本ソフト「ACOS-4/MX」も搭載し、オープンシステムとの親和性をさらに向上。従来のACOS-4上の基幹データベース(DB)にオープンサーバーから直接アクセスする機能に加えて、オープンサーバー上のDBにACOS-4からダイレクトにアクセスする機能を提供。DBがACOS-4/オープンシステムのいずれにあってもシームレスなデータ処理が可能となる。

 標準レンタル料は、月額216万円(税別)から。6月30日の出荷を予定する。

 一方、iStorage A2700では、災害対策の遠隔バックアップ機能において、従来の帯域保証された広帯域WAN回線だけでなく、低価格なベストエフォート型WAN回線に対応。夜間バックアップなどリアルタイム性を求めない場合に適用することで、運用コストを抑えられるという。




(川島 弘之)

2010/5/26 16:11