スタバが全国約900店舗のエネルギー使用量を可視化、日立のSaaSで


 株式会社日立製作所(以下、日立)は5月25日、エネルギー使用量を可視化するSaaS型環境情報管理サービス「EcoAssist-Enterprise-Light」を、スターバックスコーヒージャパン株式会社(以下、スタバ)が採用し、本格稼働を始めたと発表した。

 EcoAssist-Enterprise-Lightは、多数の拠点から入力された電力・ガス使用量などの環境情報を集計するサービス。SaaS型なので、担当者はCO2排出量などを算出する各種換算係数のメンテナンスなど、システムの運用業務から開放され、本来の環境改善業務に専念できるようになる。

 同サービスを採用したスタバは、全国約900店舗のエネルギー使用量を集計する。従来より「エネルギーの使用の合理化に関する法律」の改正法(改正省エネ法)と「地球温暖化対策の推進に関する法律」(温対法)で求められる、さまざまな省エネ対策に取り組む同社だが、EcoAssist-Enterprise-Lightで全店舗のエネルギー使用量の迅速な見える化を実現する。

 これにより、管理業務を効率化するほか、各種届け出や環境報告書の作成業務の精度を向上。エネルギー使用量の収集時における各店舗での作業負荷軽減を考慮した、迅速・継続的な改善サイクルを実現していく考え。

 日立は今後も、環境情報管理サービスのデファクトスタンダード化をめざし、クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のラインアップとして、同サービスを拡販していく。




(川島 弘之)

2010/5/25 18:16