日本ユニシスの基盤を利用した「GRANDIT」ベースのクラウド型ERPソリューション


 日本ユニシス株式会社、インフォコム株式会社とインフォベック株式会社は5月25日、クラウド型ERPソリューション「GRANDIT for Cloud」の提供で協業すると発表した。これに伴い、日本ユニシスが持つICTホスティング環境と連携したサービスを、同日より販売開始する。

 協業の中核となる「GRANDIT for Cloud」は、インフォベックのWeb型ERPパッケージ「GRANDIT」をベースに、インフォコムがパブリッククラウドサービス化したもの。特に、商社、卸売り、情報通信、サービスといった業種に特化した機能を実装し、業種別の標準業務フローに基づいたテンプレートが設定されている。

 今回提供されるサービスでは、日本ユニシスのホスティング環境を利用してGRANDIT for Cloudを提供することから、ユーザー企業は、サーバー構築や運用保守作業を行うことなくGRANDIT for Cloudを利用可能。また、サービス利用開始後に発生するGRANDITのバージョンアップ、国際会計基準(IFRS)対応の含めた各種法改正についても対応する。こうした点から、初期費用やランニングコストの総額を、自社保有する場合と比べ、約35%削減できるという。

 価格は、従業員300名までの企業の場合で、月額74万円(税別)から。別途、導入などの初期作業費用がかかる。

 今後3社では、「GRANDIT for Cloud」を中心に、日本ユニシスが提供しているSaaSビジネスのマーケットプレイス「ビジネスパーク」を通じ、ブランディング、マーケティング強化とインターネットサービス関連ビジネスの機会を創出していく予定。




(石井 一志)

2010/5/25 12:38