富士通、元社長・野副氏からの提訴請求を拒否


 富士通株式会社は5月21日、間塚道義代表取締役会長および秋草直之取締役相談役を対象とした、同社元社長の野副州旦氏からの提訴請求に関して、両氏を提訴しないことを決め、野副氏に通知書を送ったと発表した。

 野副氏は、間塚氏と秋草氏によって違法に辞任に追い込まれたため、富士通が保有するニフティの株式が売却されず、富士通が約50億円の損害を被ったとして、両氏に賠償を求めるよう富士通に請求していた。

 しかし富士通では、この請求の適否を判断するチームを設置して調査を行った結果、野副氏が主張する事実は認められず、間塚氏、秋草氏には責任はないとの結論に至り、訴えを提起しないことを、監査役全員一致の意見として決定。野副氏に対し、その旨を通知したとしている。




(石井 一志)

2010/5/21 18:00