リアルコム、コラボレーションを強化するSharePoint向けテンプレート


 リアルコム株式会社と、同社の主催するビジネス・プロダクティビティ研究会(BP研究会)は5月21日、SharePoint Serverのチームサイト機能向けテンプレート「コラボレーション用GSPテンプレート」を開発したと発表した。

 コラボレーション用GSPテンプレートは、コラボレーションを大幅に効率化するための、SharePointチームサイト向けのテンプレート。BP研究会は、SharePoint Serverの活用に関するユーザー企業の研究会で、同会の中で出た、メールへの対応で忙殺される、ファイルサーバーの中に不要なファイルがたまっていく、といったコラボレーションに対する課題をもとに、SharePointの適切な活用を広げる目的で提供される。

 具体的な機能としては、シンプルで使いやすいプロパティ設定、コラボレーション向けに改良されたビュー、わかりやすいアクセス権体系などを搭載。また、たまっていくファイルの中には、完成版を作るのに利用した仕掛かり(ドラフト)が多いことに着目し、一定年数(デフォルトは2年)が継続するとファイルが自動的に非表示になる仕組みを備えた。

 もちろん、完成版のファイルは十分な保存期間が要求されるため、ワンクリックで5年、無期限といった期限を設定可能。一度「非表示」になったファイルは、戻すことも、管理者の判断で削除することもできる。

 なお、テンプレートは、SharePointのワークフロー機能を強化するアドオン「Nintex Workflow」とSharePointの標準機能だけで構成されているため、同じ環境さえあれば誰でも利用な点がメリット。また今後は、リアルコムが提供するSharePoint/Exchangeのホステッドクラウドサービス「BPオンデマンド」を通じた提供も予定している。


(石井 一志)

2010/5/21 17:06