日立システム、共有・活用の利便性が向上した情報・知識共有基盤


 株式会社日立システムアンドサービス(以下、日立システム)は5月19日、情報・知識共有基盤「InWeave」シリーズのラインアップにおいて、コラボレーション基盤の新版「InWeave Collaboration Ver 2.10」を提供すると発表した。20日より販売を開始する。

 InWeave Collaborationは、社内向けのSNS、ブログ、Wikiを統合したコラボレーション基盤。企業内の業務知識やノウハウをはじめ、個々の従業員が持つ経験や知識・知恵などの暗黙知、従業員間のコミュニケーションを通して生み出される新たな知識などを活用できるようにする。

 今回の新版では、社内SNSに蓄積される情報のみならず、イントラネットやファイルサーバー、インターネットから収集した情報を、メンバー間で共有する機能が追加された。具体的には、特定のファイルサーバーやWebサーバー、Lotus Notes/Domino、リレーショナルデータベースからのドキュメントフィードを収集し、テーマごとにメンバーで共有する機能と、各テーマ内に登録されたフィードの新着情報を表示する機能、有益なフィードをクリップしてメンバーに参照を促す機能などが追加され、広範囲の情報共有・活用において、利便性が向上した。

 また、個人のビジネスログ(投稿者・閲覧者の権限設定が可能な業務用のグループブログ機能)の投稿履歴を表示することにより、各個人が持つ知識・ノウハウを把握する「Know-Who」を実現するとしている。

 加えて、Googleガジェットに対応した企業ポータルでは、他システムと一緒にInWeaveガジェットを表示できるので、システム活用を推進できるとのこと。

 日立システムでは、製品とソリューションを含め、2012年度までに約10億円の販売を目標としている。


(石井 一志)

2010/5/19 18:03