アクシスソフトがクラウド事業へ参入、第1弾は経費精算のSaaS版


 アクシスソフト株式会社は、クラウドアプリケーションを提供する「bz・onclouds(ビズ・オンクラウズ)」事業を6月1日より開始する。情報サイト「onclouds.jp」を中心に展開し、「クラウドアプリケーションを、もっと安く、もっと使いやすく」をコンセプトに、SaaS型でさまざまなアプリケーションを提供する。

 bz・oncloudsの特徴は、Ajaxなどの最新技術のほか、迅速な入力・応答が要求される場合には国産RIAの「Biz/Browser」など、アプリケーションの特徴に合わせた最適な技術を採用する点。

 価格体系でも、一般的なID課金のほか、ディスク容量や利用量に応じた従量課金を採り入れ、サービス内容に応じたさまざまなプランを用意する。

 また、クラウド上の異なるアプリケーション間で、データベースをシームレスに連携。複数のアプリケーションで入力した内容を、容易に連携可能にしている。アプリケーションによっては、顧客や取引先とも共有して使用できる仕様となっており、「つながり」を持って運用することが可能。この考え方を「リレーションウェア」と定義し、クラウドにおける新たな価値を創造するとしている。

 第1弾としては、経費精算アプリケーションのSaaS版「経費精算術『賢速 SuperLite』」と、企業間情報ポータルサイト「お仕事ポータル」を提供する。

 経費精算術『賢速 SuperLite』の価格体系は、当該月内の精算伝票の明細合計数によって課金する「利用明細数コース」と、当該月内に利用するユーザーの数によって課金する「利用ユーザー数コース」の2パターン。前者の価格が、初期費用3万1500円、利用料金が31円/明細。後者の価格が、初期費用1万500円、利用料金が月額315円/ユーザー。

 今後は自社開発アプリケーション以外にも、パートナーの多種多様なアプリケーションを取りそろえていく。Biz/Browserベースのアプリケーションと、通常のアプリケーションを提供していく中で、Biz/Browserベースのものを簡単に評価・購入できる「BizAppliPark(ビズ・アプリ・パーク)」も開設する予定。併せて、Biz/Browserベースのものをより多く準備できるよう、広く開発パートナーを募るとともに、開発者向けプログラム「Developers Program(仮称)」を提供していく。

 初年度に10種のアプリケーション提供が目標。bz・onclouds事業全体で200社への販売を見込む。




(川島 弘之)

2010/5/18 19:01