G Data、法人向けの一括管理型セキュリティソフトがWindows 7に正式対応


「G Data ClientSecurity Business Ver.10.5」ファイアウォール管理画面

 G Data Software株式会社は、法人向けに提供している一括管理型セキュリティソフトの最新バージョン「G Data AntiVirus Business Ver.10.5」と「G Data ClientSecurity Business Ver.10.5」の提供を5月末に開始する。Windows 7に正式に対応したほか、管理機能の強化を図った。

 AntiVirus Businessは、2種類のスキャンエンジンを使用したウイルス対策ソフト。その一方で、OS関連の重要データや主要ソフトのDLLファイル、スキャン済みで脆弱性に変更のないプログラムについては、ホワイトリストで除外することで、誤検知を回避するとともに高速化を図っているという。

 同ソフトにファイアウォール機能とスパムメール防止機能を追加した製品がClientSecurity Businessとなる。いずれも、マネジメントサーバーから社内のクライアントを管理できる。

 従来の対応OSは、クライアントがWindows Vista/XP/2000およびWindows Server 2008/2003、マネジメントサーバーがWindows Vista/XPおよびWindows Server 2008/2003だったが、Ver.10.5ではともにWindows 7にも正式対応した。

 管理機能の強化点としては、ClientSecurity Business Ver.10.5において、ファイアウォールがリモート管理できるようになったことが挙げられる。遮断ルールについては、自動設定モード(オートパイロット)または管理者の設定したルールセットを各クライアントにそのまま適用する方法がある。クライアントごとの遮断状況の閲覧なども可能だ。

 このほか、「オフサイトコンフィグレーション機能」も追加した。これを有効にしたクライアントPCでは、社内では管理者側でファイアウォールを制御し、クライアント側では設定変更ができないが、社外ネットワークに接続した際には設定変更が可能になる。


「G Data ClientSecurity Business Ver.10.5」ファイアウォール管理画面オフサイトコンフィグレーション機能

 1年間のライセンス価格(新規購入時)は、AntiVirus Businessが1台5500円(4~9台の場合)など、ClientSecurity Businessが1台5900円(同)など。10台以上についても別途価格を設定しており、導入台数が多いほど割安となる。

 また、6月末まではG Dataの25周年記念キャンペーンを実施しており、AntiVirus Businessが1台2400円(同)など、ClientSecurity Businessが1台2600円(同)などと、導入規模によっては半額以下の設定となっている。


「G Data AntiVirus Business」のライセンス価格「G Data ClientSecurity Business」のライセンス価格

 G Data Software株式会社と同社の一括管理型セキュリティソフトの国内販売総代理店である株式会社グローバルワイズでは、検出率の高さや導入のしやすさに加え、こうした価格の安さを訴求することで、「小規模組織に優しい」製品として、中小企業におけるセキュリティソフトの乗り換え需要を掘り起こしていく方針だ。

 なお、両製品の既存ユーザーは、ライセンス期間内であれば、Ver.10.5へのブログラムバージョンアップを無償で行える。

 G Data Software株式会社は、12日から14日まで東京ビッグサイトで開催されるイベント「第7回 情報セキュリティEXPO」に出展し、主にこれら法人向け製品の最新バージョンについての説明を行う。


G Data Software株式会社のJag山本代表取締役社長G Dataの25周年に寄せた、ユージン・カスペルスキー氏からのビデオレター(ブラジルから)






(永沢 茂)

2010/5/12 06:00