米Salesforce.comと米VMwareが提携、Java向けクラウドサービス「VMforce」を提供


 米Salesforce.comと米VMwareは4月27日(米国時間)、Javaアプリケーション向けのクラウド基盤サービス「VMforce」を共同で提供すると発表した。米IBMなどが提供するJavaインフラに対抗する。年内に開発者向けプレビューを公開する予定。

 両社の戦略提携の下、技術と専門知識を組み合わせてJava開発者と企業がクラウドを容易に利用できるようにする。両社によると、Java 開発者は世界で600万人おり、そのうち200万人がVMwareの開発フレームワーク「Spring Framework」を利用して開発しているという。Spring Frameworkは、VMwareが昨年9月に買収した SpringSourceが開発した。

 VMforceは、開発側でSpring Framework、アプリケーションサーバー「SpringSource tc Server」、クラウドインフラでは「vCloud」「vSphere」の両VMware技術、それに実装側技術として Salesforceの「Force.com Chatter Services」「Force.com Development Platform and Service」「Force.com Database」を組み合わせる。

 クラウドベースのアプリケーション開発と実装に加え、リアルタイムコラボレーション、モバイル対応などの高度な機能も利用できるという。開発から実装までを包括的に提供するだけでなく、ISO 27001を取得したSalesforceインフラの信頼性、SpringSourceのオープン性なども特徴としている。価格などの詳細は、年内に発表する。


(Infostand)

2010/4/28 09:56