ソフォス、Windows 7完全対応の暗号化ソフト「Sophos SafeGuard Enterprise 5.50」


 ソフォス株式会社は4月27日、暗号化データセキュリティ製品の新版「Sophos SafeGuard Enterprise 5.50」「Sophos SafeGuard Easy 5.50」を提供開始すると発表した。

 SafeGuard Enterpriseは、デスクトップ/ノートPCやリムーバブルメディア上のデータを暗号化するためのソフトウェア。ユーザーの必要に応じて、機能を容易に追加・削除できるモジュール型の構造を採用しているのが特徴だ。

 一方のSafeGuard Easyは、PCのディスク全体を手軽に暗号化できるツール。SafeGuard Enterpriseと共通のエンジンを利用しており、再暗号化を行うことなく、SafeGuard Enterpriseへのアップグレードを可能にしている。

 今回の新版では、SafeGuard EnterpriseのDevice Encryption、および管理コンソールのManagement Centerモジュールで、Windows VistaおよびWindows 7(32ビット/64ビット)に完全対応したほか、Management CenterはWindows Server 2008 R2にも対応している。

 また、暗号化したHDDのパスワードを忘れた場合に、ユーザーが登録してある質問に答えることで、自らHDDを復号できるようにする「ローカル・セルフ・ヘルプ」機能を搭載。Sophos SafeGuard Enterpriseサーバーとそのクライアントコンポーネントや、マイクロソフトのサーバーコンポーネントを正確かつ迅速にインストールできる「サーバー・インストール・ウィザード」機能も追加された。

 さらに、暗号化ソリューション導入時に必要なタスクを、管理者がPC上で監査・実行できるようにする強化と、集中管理された環境、そうでない環境のそれぞれに適した導入オプションを適用できる、「管理者向けアクセスオプション」の拡張も行われている。

 なお、メンテナンス契約を保有するSafeGuard Enterpriseのユーザーは、無償で最新版にアップグレード可能とのこと。新規の場合は、台数や導入するモジュールによって価格が変わるが、例として、100~199台で、4つのモジュールを導入する場合は、1台あたり1万7360円(税別)になる。


(石井 一志)

2010/4/27 16:29