ウイングアークが「SVF」新版、2010年度内に帳票クラウド化も


 ウイングアーク テクノロジーズ株式会社(ウイングアーク)は4月26日、総合帳票基盤の新バージョン「Super Visual Formade(SVF) 9.0」製品群を発表した。併せて、SVFシリーズ新製品群や「帳票クラウド」の提供方針も明らかにした。

 SVFは、上位システム連携や各種アウトプットモジュール提供など、業務に欠かせない帳票運用において、さまざまな運用条件に対応する総合帳票基盤。新版では、帳票運用のさらなる効率化のため、さまざまな機能強化がなされた。

 帳票設計・入力製品「SVFX-Designer」では、OpenOffice.orgからの読み込み機能を追加したほか、一般消費財をはじめ、すべての商品のマーキングに利用できるシンボルとして、2010年1月に標準化された新規格バーコード「GS1 DataBar」に対応。文字認識(OCR)も性能向上している。

 帳票エンジン「SVF for PDF」では、あらかじめPDF印刷設定できる「PDFプリセット機能」や、SVFX-Designerで設計したレイヤをそのままPDF化できる「PDFレイヤ機能」を搭載。加えて、印刷用途に最適化されたPDFの規格「PDF/X」対応機能などを備えた。

 新製品としては、.NET Frameworkの上位アプリケーションで作成された印刷データを関連製品「SVF for .NET Framework」に受け渡し、プリンタ印刷・PDF出力する「Text Connect for .NET Framework」(5月~7月発売予定)や、帳票データをExcelシート上に出力するモジュール「SVF for Excel」(2010年秋発売予定)などを提供予定。

 クラウド対応に向けては、Amazon EC2環境で開発・研究を進め、2010年度内のサービス提供を予定している。


(川島 弘之)

2010/4/26 17:10