富士通、サーバーラックへの搭載に適したレイヤ2スイッチ「SR-Xシリーズ」


SR-Xシリーズ

 富士通株式会社は4月20日、ボックス型レイヤ2スイッチ「SR-Xシリーズ」を販売開始すると発表した。全5製品を同日より順次出荷開始する。価格は8万8000円(税別)から。

 SR-Xシリーズは、サーバーラックへの搭載に適したレイヤ2スイッチ製品群。前面吸気・後面排気という、サーバーラックに搭載されるサーバーに合わせたエアフローを採用しているため、サーバーラック内での熱流を同一方向に循環させ、効率的な空気冷却を行えるという。またネットワークインターフェイスも、サーバーのネットワークインターフェイスと同じ方向に備えられており、ケーブル配置のしやすさにも配慮。電源も、データセンターなどで多く利用されるAC200Vに標準対応している。

 さらに、内蔵センサーによる消費電力の監視が可能で、測定した消費電力は、SNMPを利用して情報を集められるほか、未使用ポートの消費電力を自動的に抑止する機能も搭載した。

 ラインアップは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×16の「SR-X316T1」、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×24の「SR-X324T1」、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×40とSFP+(10GBASE-SR/LR/CR対応)×4の「SR-X340TR1」、SFP+(同)×26の「SR-X526R1」が用意された。なお「SR-X526R1」については、AC200Vモデルに加えてDC電源モデルが用意されるほか、富士通研究所が開発したスイッチ用LSIの採用により、世界最高レベルという、転送遅延400ナノ秒の品質を保っているとのこと。

 価格は、「SR-X316T1」が8万8000円(税別)、「SR-X324T1」が10万8000円(税別)、「SR-X340TR1」が84万円(税別)、「SR-X526R1」はAC電源、DC電源モデルともに195万円(税別)。出荷は、「SR-X526R1」が4月20日から、それ以外の各製品が5月31日から。

前面吸気・後面排気の構造



(石井 一志)

2010/4/20 12:20