米SpringSourceがメッセージング技術の英RabbitMQを買収~VMwareのクラウド対応を強化


 Java開発フレームワークの米SpringSourceは4月13日(米国時間)、メッセージング技術の英Rabbit Technologiesを買収したと発表した。買収額は公表していない。RabbitのオープンソースメッセージプラットフォームをSpringSourceのアプリケーション開発・構築スイートに統合。インフラレベルでクラウド対応を強化する。

 SpringSourceは2009年8月に米VMwareに買収されて、同社のプラットフォーム戦略に組み込まれている。Rabbitは 2007年創業のベンチャー企業で、メッセージプラットフォーム「RabbitMQ」を開発してオープンソースで公開している。API ベースではなく、業界標準プロトコルAMQP(Advanced Message Queuing Protocol)ベースで、移植性の高さが特徴。水平方向、フェデレーション型など柔軟に拡張できるという。

 SpringSourceは今後、RabbitMQを自社スイートに統合し、アプリケーション開発、実装、管理における複雑性の軽減を図る。ユーザーの要求を適切なリソースにルーティング可能となり、クラウド環境でのアプリケーション構築と実装に必要なインフラを提供できるという。

 SpringSourceは、買収後もRabbitMQをオープンソースとして公開し、サポートを続ける予定。SpringSourceはほかに2009年8月、クラウド・アプリケーションの米Cloud Foundryを買収している。

(Infostand)

2010/4/15 09:41