アビームとオラクル、グローバル製造業向けのグループ経営支援ソリューション


 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)と日本オラクル株式会社は4月12日、グローバル製造業向けのグループ経営支援ソリューション「グローバル製造業向け経営管理モデル」を提供開始すると発表した。

 グローバル製造業向け経営管理モデルは、グローバルに事業展開する製造業を対象に、グループ経営管理を支援するソリューション。アビームが持つ、製造業におけるグループ経営管理コンサルティングの実績を体系的に整理し、日本オラクルのアプリケーションと組み合わせて提供する。

 具体的には、「グローバル連結対応重視モデル」「事業計画拡張モデル」「グローバル生販在統合モデル」の各ソリューションを用意した。

 「グローバル連結対応重視モデル」では、連結経営管理アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management」を活用。複数会計基準の制度連結と管理連結を一致、または融合する仕組みを作り、マネジメントアプローチへの対応、事業/拠点/製品や顧客などのセグメント管理および分析を可能にする。

 「事業計画拡張モデル」では、予算管理アプリケーション「Oracle Hyperion Planning」を用い、全社的な戦略立案から、事業および各社の予算策定、予実対比の業務プロセスと仕組みの標準化・統合までを扱うことで、効率的かつ精度の高い経営管理を実現する。

 「グローバル生販在統合モデル」では、需要管理アプリケーション「Oracle Demantra」を利用して、販売計画、生産計画、在庫計画の生・販・在情報と予算を連動して月次で策定することにより、生販在情報の変動をきめ細かく予算に反映することが可能。財務情報と連動した経営シミュレーションを実現する。

 アビームでは、これらのモデルに沿って、各製造業の戦略に合致した、業績評価指標、業務プロセスとルールの整備、それらを支えるITシステムの構築を行い、経営管理の高度化を実現させることにより、グローバルにビジネスを拡大する企業を支援するとしている。なお、今回提供するソリューションでは、日本オラクルの各アプリケーションが持つ柔軟性を生かし、段階的な導入や既存の仕組みを最大限に活用した導入も可能になっているとのこと。


(石井 一志)

2010/4/12 16:00