マカフィー、システムの脆弱性を集中管理できるセキュリティスイート


 マカフィー株式会社は4月7日、システムの脆弱性を管理するスイート製品「McAfee Total Protection for Compliance」の本格提供を同日より開始すると発表した。

 Total Protection for Complianceは、ネットワーク上、エンドポイント上のIT資産の脆弱性を管理するスイート製品。セキュリティ監査ツール「McAfee Policy Auditor」、リスク管理アプライアンス「McAfee Vulnerability Manager」、リスクを可視化し意志決定を支援するツール「McAfee Risk Advisor」と、統合管理ツール「McAfee ePolicy Orchestrator」といったコンポーネントをスイート化した。

 エージェントベース、およびエージェントレスの両方式を統合し、統一的なビューで提示できるため、容易な管理とレポート作成が可能になっている点が特徴。コンプライアンス状況のスナップショットを自動的に作成してポリシーを深く評価できるほか、コンプライアンス対応範囲をネットワークのアカウント、ファイル、ネットワーク、システムアクセスのポリシー設定に拡大して、重要なシステムやファイルの状態を確認することも可能という。

 また、ネットワークとホストベースの評価が統合されているので、監査の時間を短縮しながら総合的なコンプライアンス対応を行える点もメリット。さらに、ネットワークとクライアントレベルを連携して外部の攻撃からシステムを守る、独自の仮想パッチシステムを採用していることから、パッチの適用回数と業務負荷の大幅な低減を実現したとしている。

 価格は1ライセンスあたり1万9530円からで、最低100ライセンスから導入できる。


(石井 一志)

2010/4/7 12:52