ミラポイント、ハードウェア性能を強化したメールアプライアンス新版


Mirapoint Message Server 7000

 ミラポイントジャパン株式会社(ミラポイント)は4月7日、メールサーバーアプライアンスの最新シリーズ「Mirapoint Message Server 7シリーズ」を発表した。ハードウェア構成から筐体までを全面リニューアルしており、4月14日より販売・出荷を開始する。

 Mirapoint Message Serverは、オープンスタンダードのプラットフォームを利用したメールサーバーアプライアンス。メール環境専用にデザインされた独自OS「Messaging Operating System」を採用しており、パフォーマンスや信頼性を確保するほか、アプライアンスとして提供することによって、ソフトウェアベースのメールサーバー製品と比べ、管理性を高めているという。

 新シリーズでは、ベースとなるハードウェアを、Nehalemアーキテクチャを採用したXeonベースに刷新。メモリや内蔵ストレージも1.5~3倍に増強し、性能を大幅に強化している。また一部モデルでは、バックアップ専用の内蔵HDDを追加可能になり、1台の筐体内でバックアップまでを行えるようにした。さらに、リモートからシステムメンテナンス作業を実施できる「リモートアクセスコントローラー」も、標準で搭載されている。

 ラインアップとしては、ミッドレンジモデル「Mirapoint Message Server 700」、ハイエンドモデル「Mirapoint Message Server 7000」、SAN対応モデル「Mirapoint Message Server 7000-SAN Edition」(以下、S7000)の3種類を用意する。特にS7000については、1台あたり8TBのストレージ容量を確保し、N+1の冗長化構成を用いれば最大126TBまで拡張可能。データ量の増加に伴って増大し続ける、ストレージ容量拡大のニーズにも対応できるとしている。また今後は、中規模組織での容易なHAクラスタ化を実現する「Mirapoint Message Serverミドルレンジ・クラスタパッケージ」も提供される予定。

 さらに今回は、POP/IMAP、Webメール、スケジュール共有カレンダーなど、Mirapoint Message Serverに搭載される各種サービスのライセンスをパッケージ化して販売開始する、新しいライセンス形態も導入された。これを利用すると、個別に導入する場合と比べて約1/6の低価格を実現できるとのこと。

 Mirapoint Message Server 7シリーズの価格は452万2000円(税別)からで、別途、ソフトウェアライセンスと保守の費用が必要となる。




(石井 一志)

2010/4/7 12:03