富士通エフサスとマイクロソフト、文書権限を管理する「Rightspia」
株式会社富士通エフサスとマイクロソフト株式会社は4月7日、企業向けセキュリティ分野で協業を強化。両社の技術を連携させる機密情報保護&共有ソリューション「Rightspia for Secure Documents(以下、Rightspia)」を発売した。
Rightspiaは、Office文書の閲覧・印刷などを権限制限する「Active Directory Rights Management Services(以下、AD RMS)」向けモジュール。アドオンさせることで、Office文書に加えてPDF文書に対しても、同様のインターフェイスで権限制限が可能となる。
ドキュメントの権限設定はフォルダ単位で可能。利用権限を設定したフォルダに文書を格納するだけで、自動的に権限設定・暗号化できる。また、RightspiaをアドオンすることでAD RMSの監査ログ機能も拡張され、「誰が」「いつ」「どのファイル」にアクセスしたか、より詳細に捕捉可能になる。
さまざまなドキュメント共有基盤にも対応し、一例として「Microsoft Office SharePoint Server」のIRM機能を拡張・強化。これにより利便性の高い情報共有基盤を実現し、またファイルサーバーによる情報共有基盤においても効率的な管理・運用を可能にする。
Rightspiaのライセンス価格は4200円/ユーザー。ソリューション参考価格は、500ユーザーで790万円から。販売は富士通エフサスより。2012年度末までに6万ライセンスの販売をめざす。
マイクロソフトは、富士通エフサスにAD RMSの導入ノウハウや技術情報を提供するほか、「Forefront」をはじめとする製品のトレーニングを通して、エンジニア育成を支援する。今後もさらにRightspiaを継続的に強化して、マイクロソフトの企業向けセキュリティ製品との親和性を高めつつ、商談発掘からサービス提案まで共同で推進していく方針。
2010/4/7 12:04