米Microsoftが「Itanium」サポートを打ち切りへ、「Windows Server 2008 R2」が最後


 米Microsoftは4月2日(米国時間)、サーバー製品でのIntelの「Itanium」プロセッサ対応を現行製品で終了することを明らかにした。サポートは継続するが、次期バージョンでは対応しない。

 Itaniumに対応するのは、「Windows Server 2008 R2」「SQL Server R2」(2010年5月提供予定)、「Visual Studio 2010」(2010年4月提供予定)が最後となる。3製品はItaniumの最新版「Itanium 9300番台」(コード名・Tukwila)に対応し、Microsoftのサポートライフサイクルポリシーに基づいたサポートが提供される。Windows Server 2008 R2の場合、メインストリームサポートは2013年7月9日、延長サポートは2018年7月10日までとなる。

 MicrosoftはItanium対応終了の理由として、x64技術の進化とWindows Server群の高機能化を挙げている。Intelが発表した最新マルチコアプロセッサ「Xeon 7500」などで、64~96のプロセッサコアを搭載したサーバーの登場が見込まれており、拡張性や信頼性の強化で、今日のミッションクリティカルな作業に堪えるレベルになったとしている。

 Windows Server側も最大256個の論理プロセッサ対応、Intelの信頼性機能「Machine Check Architecture」対応などの高機能を備えており、重要な基幹システムを支援すると位置付けている。


(Infostand)

2010/4/6 09:30