富士通とSAP、情報分析SaaSを共同で国内提供


 富士通株式会社とSAPジャパン株式会社は4月5日、SaaS型情報分析サービスで協業。「SAP BusinessObjects BI OnDemand(以下、BI OnDemand)」の日本語版を共同開発し、富士通のクラウド環境から国内市場へ提供することで合意した。

 BI OnDemandは、SaaS型の情報分析サービス。分散した経営情報を集め、組み合わせて分析することで、経営の見える化を実現する。例えば、データマッシュアップでは、個々に構築された業務システムから収集した会計・受注データを、まるで単一システムのデータのようにPC画面上に表示。瞬時に検索・分析が可能な「SAP BusinessObjects Explorer」の機能も標準搭載するため、容易に経営分析やレポート作成ができるという。

 BI OnDemandは2006年に提供を開始しているが、新たに日本語化し、富士通のクラウド環境から提供する。両社はグローバルパートナーとしてERP分野で協業を進めており、今回の提携を通じてBI分野でも世界規模の協業を深めていく方針。




(川島 弘之)

2010/4/5 12:19