アビーム、営業力を科学的に分析する「SFA活性化支援サービス」


データ分析の方向性

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は3月29日、営業力の底上げを実現する「SFA(Sales Force Automation)活性化支援サービス」を発表した。

 SFAの課題としては、データの入力・更新作業負担が大きいといった「システム面での問題」、使わなくても日々の営業活動に影響がないといった「仕組みの問題」、活用しても評価されるわけではないといった「評価面での問題」が挙げられる。同サービスでは蓄積されたSFAデータを分析し、“できる”営業担当者の行動パターンを科学的に抽出することで、より効果的なSFAを実現するという。

 具体的には、SFAシステムに蓄積されているデータを基にデータマイニング、テキストマイニングで定量・定性情報を分析し、結果から見えた課題に対して、実施ロードマップを含めた対応施策を提案。それをベストプラクティスとして横展開し、営業力を底上げするという。

 定量情報分析では、担当者の主観に陥りがちだった「受注確度」の予測精度を向上させ、定性情報分析では、日報などのテキストデータから“売り”につながるヒント/キーワードを抽出し、情報の調査や提案書の作成を効率化させる。

 すでに導入済みのSFAシステムを活用できるのが特長で、標準的なサービス実施期間は、データの預かりからレポート提出までで約1カ月。価格は既存のSFAデータの状態やボリュームによるが、500万円程度を見込み、初年度10社への導入を目指すとしている。

定量情報分析定性情報分析顧客への成果物(イメージ)





(川島 弘之)

2010/3/29 13:13