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SonicWALL、VMwareベースの仮想アプライアンス製品を国内でも提供へ

アプリ可視化機能を持つハイエンドUTMアプライアンス「E8500」も

ワールドワイドセールス担当副社長、マービン・ブラフ氏
仮想アプライアンスの概要。写真のように物理的な筐体があるわけではない

 米SonicWALL 日本支社は3月10日、自社のアプライアンスサーバー/ソフトウェア製品を仮想アプライアンスで提供すること、ならびにハイエンドのアプライアンスサーバー「SonicWALL NSA E8500」(以下、E8500)を、国内でも提供予定であることを明らかにした。いずれも、3月5日まで米国で開催されていたイベント「RSA Conference 2010」で発表されたものという。

 SonicWALLでは、UTMを中核に、SSL-VPN、メールセキュリティ、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)などのセキュリティ機能を、ハードウェア、ソフトウェアを一体化して提供するアプライアンスサーバーの形態で主に提供してきた。しかし、VMwareなどのサーバー仮想化ソフトウェアの利用が進む中で、セキュリティ製品についても仮想化ハイパーバイザー上で動作させ、統合を進めたいというニーズが高まっており、こうした背景を受けて、SonicWALLでも、仮想アプライアンス形態での提供を進めることにしたようだ。

 仮想アプライアンスでは、あらかじめ設定された仮想環境を提供するため、導入が容易なほか、サーバー統合を進めることによって、ハードウェアコストを節約できる点がメリット。SonicWALLのワールドワイドセールス担当副社長、マービン・ブラフ氏は、3年分の導入数に相当するサーバーが過剰に使われているという調査会社のデータを示した上で、「(企業やデータセンター内には)サーバーの台数はあるが、適切な形で使われていない。仮想化ソフトウェアを用いた統合によって、電力、スペース、運営コストなどの削減が可能になる」と、その導入効果を説明した。

 ラインアップとしては、すでに提供準備ができているという管理ツール「SonicWALL Global Management System」、レポーティングツール「SonicWALL ViewPoint」に加えて、メールセキュリティ、SSL-VPN、WAFなど、順次拡大していく計画。最初はすべて、VMwareのプラットフォームを利用する。日本での提供については、日本語化などローカライズの関係上米国より遅れ、2010年第2四半期〜第3四半期の提供開始となる見込みだが、SSL-VPNなど英語版で提供している一部製品については、米国とほぼ同時期の提供になるだろうとしている。

E8500の概要
アプリケーションの容易な識別、分類、制御が可能になるという

 一方のE8500は、16コア分のCPUを搭載した、ハイエンド向けUTMアプライアンスサーバーの最上位となる製品。スループットは、ステートフルインスペクションファイアウォールが8Gbps、IPS(侵入防御システム)が3.5Gbpsと高速で、大規模環境での導入を意識した製品となっている。

 また、1100種類以上のアプリケーションを検出、分類、制御できる「アプリケーション制御」機能が新たに搭載される。これは、従来より提供しているDPI(ディープパケットインスペクション)機能などを用いて、通信されているアプリケーションを特定し、管理者がグラフィカルな画面でその状況を確認できるようにするもの。ただ見せるだけでなく、アプリケーションをグループ分けしたり、制御したりできることから、ビデオ系のアプリケーションの帯域を制限する、SAPやOracleなどのビジネスアプリケーションを優先する、といったことまでを可能にしている。

 この機能については、E8500の提供と合わせて提供される予定のアプライアンス向けOS「SonicOS」の新版で提供される予定になっており、OSのアップグレードによって下位製品でも使用可能とした。E8500では、その中でも最高速となる2.0Gbpsのアプリケーション制御機能が提供される。製品の提供時期は、米国では2010年第2四半期、国内では同第3四半期となる見込みだ。

 SonicWALLでは、日本市場に対しても引き続きコミットするとの姿勢を強く示しており、その一環として、3月4日に、NECネッツエスアイとサポートパートナーシップを締結。「エンタープライズへの対応を視野に入れ、より素早い対応を行えるようにするのが目的。優れた顧客サポート、サポートセンター、顧客対応体制を構築した」(ブラフ氏)という。また、ハードウェア、ソフトウェア両面で、品質管理への投資を継続しているほか、日本語によるトレーニング、認定プログラムを推進する考え。この件について、日本代表のマイク小池氏は、「広範なエンジニアを育成するための施策で、50〜100名規模の育成を目標にしている」とコメントしている。

 なお今後については、グローバルに展開されている自社製品を通じて、セキュリティトレンドをいち早く分析する「SonicWALL GRID Network」の活用度合いを深め、変化するセキュリティ状況への迅速な対応を、いっそう強化するとの姿勢を示していた。


(石井 一志)

2010/3/10 13:40