ディーバ、自社製連結会計ソフトのユーザーに開示情報・法令検索サービスを無償提供


 株式会社ディーバは3月4日、連結会計システム「DivaSystem」のユーザーを対象に、開示情報の検索サービス「開示Net」と、法令検索サービスの「eRules」の一部を無償提供すると発表した。

 DivaSystemは、連結決算を効率的に行うためのソフトウェアで、制度上求められる「制度連結」処理と、連結経営上必要となる「管理連結」の双方をサポートしている。また、国際会計基準(IFRS)への対応を先取りしており、積極的に機能の追加を図ってきた。

 一方の開示NetとeRulesは、同社の子会社であるインターネットディスクロージャーのサービス。前者は開示事例検索や、財務数値分析など企業情報のデータベースとして、公認会計士、開示業務や企画・アナリスト業務の担当者などが利用している。後者は、最新の法令を検索できるデータベースで、公認会計士や開示業務担当者などが利用しているという。

 今回はこのうち、開示Netの全文検索機能と目次検索機能、eRulesのオンライン関連機能をDivaSystemユーザーに無償で提供。これによって同製品のユーザーは、連結決算領域だけでなく、開示面も視野に入れたIFRS対応が可能になるとした。

 ディーバでは活用例として、自社のIFRS対応検討に際し、開示Netで他社IFRS開示の事例を検索して、自社の最終開示イメージの参考にし、eRulesおよびIFRS対応実務講座により、法令に基づいた具体的な業務適用方法を検討。さらに、DivaSystemを用いて日本基準の連結決算だけでなく、IFRS対応の連結決算処理をシミュレーション・検証するといった、総合的な準備が可能になるとしている。


(石井 一志)

2010/3/4 17:35