NTTアイティ、資料共有機能を強化したWeb会議製品の新版-音声専用の新サービスも


 エヌ・ティ・ティ アイティ株式会社(NTTアイティ)は2月24日、Web会議ソリューションの新版「MeetingPlaza V5.5」を発表した。ASPサービス版と、自社にシステムを導入するオンプレミス版の双方が用意されており、ASPサービスは2月27日のサービス開始を予定する。また、音声会議サービス「MeetingPlaza/Voiceサービス」についても、同時に提供を開始する。

 MeetingPlazaは、PCとWebカメラ、インターネットを利用し、簡単に多地点のWeb会議を実現できるソリューション。VGA解像度によるビデオ表示が可能なほか、MeetingPlaza H.323 ゲートウェイによるテレビ会議装置との接続、携帯電話と固定電話からの音声参加、資料共有などを行うことができる。

 新版では、会議予約時に、共有予定の資料を事前にアップロードできる「事前資料登録機能」や、ページ単位で配信および表示が行える機能の追加、資料共有時の遅延を抑えるための通信方式改良など、資料共有に関する機能強化が行われている。さらに、アプリケーション共有のための機能を新規に開発し、高速化と画質の向上を実現した。なおこの機能については、まずは32ビットOS向けに提供し、64ビットOS向けには後日提供する予定。

 このほか、最新クライアントOSであるWindows 7への対応、映像フィルタによる高画質化と通信料削減、毎週同じ曜日、あるいは毎月同じ日に会議を開催する場合の予約の繰り返し設定サポートなど、いくつもの機能を強化しているとした。

 価格はプランによってさまざま用意されているが、ASPサービス版は月額2500円(税別)から、オンプレミス版の基本パッケージライセンス(最大同時接続16端末)は140万円(税別)から。

 一方、新サービスのMeetingPlaza/Voiceサービスは、音声によるWeb会議を行うためのASPサービス。参加者の映像は配信されないが、資料共有表示機能は備えているので、PCを利用して資料を表示することができる。音声通信可能な拠点数は、最大同時32拠点まで。PCだけでなく、固定電話、IP電話、携帯電話、電話接続できる音声会議装置からの参加も行える。

 こちらもプランはさまざま用意されるが、一例として、最大同時接続5ユーザーの「Voiceライト5」プランの場合、初期費用3万円(税別)、月額基本料金1万円(税別)で5時間まで利用可能。これを超過する場合は2000円(税別)/時間となっている。


(石井 一志)

2010/2/24 17:29