キヤノンと富士通がマネージドサービス分野で協業、クラウドを活用


 キヤノン株式会社と富士通株式会社は2月16日、プリンティング機器およびIT機器の運用・管理サービス分野で協業すると発表した。キヤノンのプリンティング技術と富士通のクラウド技術を活用し、一元的なサービスとして提供するという。

 具体的には、ドキュメント入出力環境を最適化し、包括的に管理・運用するサービス「キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス」と、IT資産をトータルにサポートする富士通の「ワークプレイス-LCM サービス」を組み合わせ、共同で提供する。これによって、複合機やプリンタ、IT機器などの管理を包括的に提供できるようになるという。

 また、このマネージドサービス分野での技術連携を活用したサービスにより、生産性の向上とコスト削減、運用のスリム化などの点でもメリットを提供。さらに、セキュリティや環境への対応といった、新たな付加価値の提供も図る。

 展開にあたっては、両社共同でマーケティングとアライアンスを推進。ビジネスの企画と支援の体制を整備するとした。なおサービスについては、キヤノンマーケティングジャパンと富士通が、国内の大手・中堅企業を対象に3月から開始する予定で、3年間で100社への提供を目標としている。加えて、今後は協業の成果のグローバル展開も検討するとのこと。


(石井 一志)

2010/2/16 18:03