トレンドマイクロ、産業機器向けUSBメモリ型ウイルス検索ツール


Trend Micro Portable Security
仕組み

 トレンドマイクロ株式会社は2月9日、端末へインストール不要のUSBメモリ型ウイルス検索ツール「Trend Micro Portable Security(以下、TMPS)」を発表した。3月31日より受注を開始する。

 TMPSは、検索エンジンとパターンファイルを内蔵したUSBメモリ製品。検索対象端末にセキュリティソフトをインストールせずに、オフラインでも最新のパターンファイルでウイルスチェックできる。

 オフラインで利用される製造機器制御用PCなどを対象とする。こうした専用端末においても、業務上のデータコピーや機器メンテナンスの際にリムーバブルメディアを利用され、そこを経由してウイルスに感染する事例が報告されている。この場合、最終的に完成した製品にもウイルスが混入する可能性があり、専用端末においても定期的なウイルスチェックが必要なのだが、パフォーマンス低下の懸念などから、インストールしないでチェックできる製品が求められていたという。

 TMPSでは、検索プログラムを内蔵し、専用端末がオフラインでも利用できる。パターンファイルは、管理プログラムをインストールした管理PCに接続することで更新。複数の専用端末で実施したウイルスチェック結果の一元管理も可能という。

 価格は、2万4800円(税別)/本。年間スタンダードサポートとハードウェア保証を含む。新規購入時は最少20本の購入が必要となる。次年度サポート更新料は1万9800円(同)/本。





(川島 弘之)

2010/2/9 16:58