マカフィー、クラウド技術「Artemis」対応のネットワークIPS新版


 マカフィー株式会社は2月8日、ネットワークIPS(不正侵入対策システム)で利用するソフトウェアの新版「McAfee Network Security Platform 6.0」を発表した。2月10日より提供を開始する。

 McAfee Network Security Platformは、ネットワーク上の機器を保護するためのIPSアプライアンス。今回提供されるのは、同製品に搭載されるベースソフトウェアの新版で、リアルタイムの脅威対策テクノロジーと企業のリスク評価ツールを提供するソリューション「Full Spectrum Network Defense」のコンポーネントに位置付けられている。

 新版での新機能としては、最新マルウェアへの素早い対応を可能にするクラウド技術「Artemis」に対応したほか、リスクを可視化し意志決定を支援するツール「McAfee Risk Advisor」によって、現在仕掛けられている攻撃に対しどのシステムが脆弱なのかを、即座に特定できるようになったという。

 また、ネットワークを中心としたNetwork Security Platformの情報を、管理ツール「McAfee ePolicy Orchestrator(ePO)」で統合して管理者に提供可能なため、より効果的なセキュリティ対策を実現できるとしている。

 なおFull Spectrum Network Defenseでは、今後、ネットワーク全体の可視化と振る舞い分析などを行う「McAfee Network Threat Behavior Analysis」の追加や、検疫機能「McAfee Network Access Control」の強化なども順次行っていくとのこと。




(石井 一志)

2010/2/8 11:45