NEC、動作時35dB以下の水冷型や省スペース型などワークステーション3製品


 日本電気株式会社(以下、NEC)は1月19日、ワークステーション製品群「SEGUENTE Express5800/50シリーズ」のラインアップを拡充すると発表した。水冷モデル「Express5800/54Cd」、ミッドレンジモデル「Express5800/54Xg」、省スペースモデル「Express5800/53Xf」の3製品が新たに提供される。出荷開始は、いずれも1月27日の予定。

Express5800/54Cd(ディスプレイは別売)Express5800/54Xg(ディスプレイは別売)Express5800/53Xf(ディスプレイは別売)

 新製品のうちExpress5800/54Cdは、水冷ユニットを採用した静音設計モデル。インテルの最新デュアルコアCPUであるCore i5-670(3.46GHz)を搭載可能とし、性能を向上させたほか、水冷ユニットを搭載するのが特徴という。このユニットは、自社のサーバーなどで実績のある水冷技術をベースとしており、動作時35dB以下の静音環境を実現する。

 価格は、Core i3-540(3.06GHz)、2GBメモリ、160GB HDD、DVD-ROM、Windows7 Professionalといった構成で24万6000円(税別)。また、Core i5-670、4GBメモリ、250GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、Quadro FX3800、Windows7 Professionalといった構成では54万8000円(税別)。

 ミッドレンジモデルのExpress5800/54Xgは、クアッドコアのXeon X3470(2.93GHz)などを搭載可能で、処理負荷の高いビデオ編集などの作業を快適に行う、高度なマルチタスク環境を実現できるという。価格は、Core i3 540、2GBメモリ、160GB SATA HDD、DVD-ROM、Quadro FX 580、Windows7 Professionalといった構成で24万8000円(税別)。Xeon X3470、4GBメモリ、300GB SAS HDD、DVDスーパーマルチドライブ、Quadro FX4800、Windows7 Professionalといった構成では82万7000円(税別)。

 省スペースモデルのExpress5800/53Xfでは、136×376×335mm(W×D×H)の筐体に、Xeon X3470などのCPUを搭載可能。さらに、最大16GBメモリまでの拡張、ミラーリング構成可能なHDDの搭載などに対応し、省スペース筐体でありながら、優れた拡張性、信頼性を備えている。価格は、Core i3-540、2GBメモリ、160GB HDD、DVD-ROM、Windows7 Professionalといった構成で20万7000円(税別)。Xeon X3470、4GBメモリ、500GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、Quadro FX1800、Windows7 Professionalといった構成では48万8000円(税別)となっている。

 なおNECでは、これらの新製品を含め、ハイエンドから省スペース型エントリーモデルまで全7機種でWindows 7搭載製品を用意し、ユーザーの多様なニーズに応えていくとしている。


(石井 一志)

2010/1/19 12:40