データコア、ストレージ仮想化ソフトを機能強化-最大1PBの仮想ボリュームに対応


 データコア・ソフトウェア株式会社(データコア)は1月14日、ストレージ仮想化ソフト「SANsymphony」「SANmelody」の機能を強化すると発表した。シンプロビジョニング機能において、仮想ボリュームを拡張できる最大規模が拡張されたほか、最新プラットフォームへの対応が図られている。

 SANsymphonyとSANmelodyは、x86サーバーをベースとしてストレージサーバーを構成するためのソフト。専用ハードウェアと比べ、価格面で優位性のあるx86サーバーを用いるため、ストレージサーバー環境を安価に構築できる点が特徴という。2製品のうちSANsymphonyが主に大規模向け、SANmelodyが主に中小規模向けで、Windows OS上でストレージ仮想化コントローラとして動作し、企業内のストレージリソース管理を可能にする。

 今回は、実容量以上のボリューム(仮想ボリューム)を仮想的に作成できるシンプロビジョニング機能において、仮想ボリュームの最大容量を従来の2TBから1PBに拡大した。また、Windows Server 2008 R2に対応したほか、ストレージシステムがパスやポートのステータスを保持し、ホストとストレージ間の最適なパスを利用できるようにする「ALUA(Asymmetric Logical Unit Access)」を新たにサポートしている。

 なお、これらの機能は最新バージョン「SANsymphony 7.0」「SANmelody 3.0」向けのPSP3として提供される。




(石井 一志)

2010/1/15 12:01