マカフィー、管理性を強化したセキュリティSaaS新版-クラウド技術にも対応


 マカフィー株式会社は1月14日、SaaS型セキュリティソリューションの新版「McAfee Total Protection Service v5.0」を発表した。64ビット版を含めたWindows 7に対応したほか、管理インターフェイスの改善、セキュリティ機能の拡充などが行われている。提供は1月18日より開始する。

 McAfee Total Protection Serviceは、ウイルス対策、スパイウェア対策、ファイアウォール、Webセキュリティ対策、脆弱性スキャンなどの機能を提供する、SaaS型のセキュリティサービス。クライアントPCにインストールするソフトウェアエージェントの管理・運用はオンラインコンソール「McAfee SecurityCenter」から行え、定義ファイルの更新やバージョン管理も自動で実施されるため、企業が管理用のサーバーを用意しなくとも、適切なセキュリティ管理を実現できるという。

 新版では、SecurityCenterのインターフェイスを改善するとともに、スケジュール化されたレポーティング機能を追加し、より容易な管理を行えるようにした。このレポーティング機能を利用すれば、管理者はSecurityCenterへログオンせずに、ウイルスの検出数などを確認し、レポートをメールで自動送信できる。

 また、ワールドワイドのユーザーと情報を共有し、新種のマルウェア検出時に更新情報を瞬時に提供するクラウド技術「Artemis」をサポート。さらに、SiteAdvisorによって安全性評価とカテゴリでWebサイトを分類し、フィルタリングの自動化を実現するとした。

 このほか、データセンターからの疑似攻撃によって、外部からアクセス可能なすべてのIPアドレスの脆弱性をスキャンする、脆弱性診断機能を利用可能。この機能では、PCIコンプライアンス対応のレポーティングも用意されている。

 価格は規模によって変動するが、1~25ライセンスの場合は6804円/ライセンス。なお、他社のウイルス対策製品からの乗り換えについては、通常乗り換え価格を50%値引くキャンペーンも、3月末発注分までの期間限定で行う。同社によれば、割引適用後の価格は、新規価格の65%引きに相当するとのことだ。


(石井 一志)

2010/1/14 16:14