NEC、3割以上の低価格化と1.7倍の性能向上を実現したバックアップストレージ


iStorage HS8-20S 3.5TBモデル

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1月13日、バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ」のラインアップに、「iStorage HS8-20S 3.5TBモデル」を追加すると発表した。3割以上の低価格化と、最大1.7倍の処理性能向上を果たしたのが特徴。1月18日の出荷開始を予定する。

 iStorage HSシリーズは、NEC独自のグリッドストレージ技術を生かした柔軟な拡張性を持つバックアップストレージ。重複排除機能を活用したデータ圧縮機能、分散冗長配置技術による信頼性、改ざんからデータを守るWORM(Write Once Read Many)機能、リモートへのレプリケーション時にパケットを暗号化する機能なども備えている。製品には、専用キャビネット(ラック)をセットにした「ラックモデル」と、標準の19インチラックなどに搭載して利用する「ラックレスモデル」が用意されている。

 ラックレスモデルの最新機種となるiStorage HS8-20S 3.5TBモデルは、従来の半分となる3.5TBのHDD容量を備えた製品。データの重複排除や分散配置を行うアクセラレータノードと、データを保管するストレージノードの両者において、ノード間の負荷分散を最適化。これによって、バックアップ処理性能を最大1.7倍に向上させている。

 最小構成は、アクセラレータノード×1、ストレージノード×2、基本制御ソフトウェアを含めて950万円から。容量を抑えたことにより、3割以上の低価格化を実現した。




(石井 一志)

2010/1/13 12:00