ソフトクリエイト、タグVLAN環境に対応した「L2Blocker」新版


 株式会社ソフトクリエイトは1月8日、検疫ネットワークソリューションの新版「L2Blocker Ver.3.0」を発表した。タグVLAN環境に対応したのが主な特徴。販売は2月1日より開始する。

 L2Blockerは、個人所有のPCなど、企業ネットワークへの接続を認められていない“不正PC”を検知・ブロックするソリューション。既存のネットワーク環境を変更する必要はないほか、センサーハードウェア「L2Bセンサー」を既設のスイッチへ接続するだけで、手軽に管理・運用できる点がメリットという。

 今回はまず、タグVLAN環境への対応を強化した。従来はVLANのセグメントごとにL2Bセンサーを設置する必要があったが、新版では、VLANスイッチにタグVLAN対応版のL2Bセンサーを接続すれば、8セグメントまでのVLANを一括して管理可能になった。また、L2Bセンサーの性能が約3倍に強化され、より大規模のネットワークに対応できるとのこと。

 このほか、最新OSへの対応も行われており、ブロック対象にWindows 7が、管理サーバー「L2Bマネージャー」の動作環境にWindows Server 2008が、それぞれ追加されている。

 価格は、L2Bマネージャーとエンタープライズ版のL2Bセンサー1台を含む「スターターキット(エンタープライズ版)」が38万円(税別)、L2BマネージャーとタグVLAN対応版のL2Bセンサー1台を含む「スターターキット(タグVLAN対応版)」が58万円(同)。単体では、L2Bマネージャーが24万円(同)、エンタープライズ版のL2Bセンサーが14万円(同)、タグVLAN対応版では34万円(同)となっている。

 なお、ソフトクリエイトでは、新版での機能強化を機に、大規模ユーザーへの販売を強化したい考え。また、自社以外のセキュリティ製品との連携も積極的に行う方針で、その一環として、株式会社コアとの協業を1月7日に発表している。




(石井 一志)

2010/1/8 12:03