日本HP、クライアントPC向けの透過型バックアップソリューション


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は12月14日、クライアントPC向けのデータ保護ソリューション「HP Data Protector Notebook Extension(以下、DPNE)」を発表した。2010年1月1日から販売・出荷を開始する。

 DPNEは、クライアントPCのデータを継続的にバックアップする製品。バックアップ対象のファイルが作成・変更されると、オンライン・オフラインを問わずに差分データを「ローカルリポジトリ」に保存。次回、クライアントが社内ネットワークに接続されたときに、ネットワーク上の保存領域「データボルト」に自動転送される。すべて透過型で行われるため、ユーザーはオンライン・オフライン、バックアップスケジュールを気にせずに透過的に利用することが可能。

 また、ローカルリポジトリへの保存時には重複排除技術を、データボルトへのデータ転送時には暗号化・圧縮技術を利用し、バックアップのスループットを最適化しているのも特長だ。

 データ復旧は、ユーザー自らローカルリポジトリ内から行えるほか、Windowsエクスプローラーのワンクリックでネットワーク経由でも行える。

 一方、管理者は保護対象のファイルタイプ、最小保持期間、暗号化、ユーザークオーターなどのポリシーを集中的に管理し、クライアントPCに適用することが可能。

 価格は、100クライアントライセンス、データボルト、ポリシーサーバー、DPNE使用権を含んだ「DPNE 100クライアント+スターターパック」が52万1850円、「100クライアントライセンス」が36万2250円、「1000クライアントライセンス」が289万8000円。すでにスターターパックを導入済みの場合は、クライアントライセンスの購入のみで利用できる。




(川島 弘之)

2009/12/14 12:09