日立システム、アプリ識別型ファイアウォールの運用代行サービス


 株式会社日立システムアンドサービス(以下、日立システム)は12月1日、ユーザーのネットワークセキュリティを24時間365日監視する「セキュリティマネージメントサービス」の対象に、米Palo Alto Networksのファイアウォール「PAシリーズ」を追加し、2010年1月4日から提供すると発表した。

 PAシリーズは、従来のステートフルインスペクション技術などに加え、トラフィック源のアプリを識別できるファイアウォール製品。これにより、80番ポートを流れるHTTPを通して、ストリーミングやP2Pを遮断するといったきめ細かい制御が可能。また、Active Directoryと連携して、特定部門にはストリーミングも許可するといったユーザー・グループ単位での制御も行える。

 日立システムでは2008年9月より同製品を取り扱ってきたが、今回さらにユーザーの代わりに運用業務を行うサービスを提供する。日立システム監視センターにて、24時間365日の監視を実施。PAシリーズの異常・復旧情報をメールで即時通知するほか、アプリごとの利用者状況一覧を月次レポートとして提供する。このレポートを基に、アプリの設定変更やファームウェアのバージョンアップなどをリモートで行うことも可能。これにより、ユーザーは高度なセキュリティ対策を実現し、運用コストを削減できる。

 日立システムでは、同サービスにて2010年度までに約25億円の販売をめざす。




(川島 弘之)

2009/12/1 12:23