アイシロン、2TB HDDを搭載したクラスタストレージ2製品


 アイシロン・システムズ株式会社(以下、アイシロン)は11月18日、スケールアウト型NAS「Isilon IQ 72000x」「Isilon IQ 72NL」を発表した。いずれも、日立GST製の2TB SATA HDDを搭載しており、ラックあたりのディスク密度を2倍にできるという。出荷開始は2010年1月を予定する。

 Isilon IQ 72000x/72NLは、ノードを追加することによって、処理能力とストレージ容量をリニアに拡張していけるクラスタストレージの新製品。シングルボリュームによる容易な管理性も備えており、TCOの低減を支援できるという。

 新製品のうちIsilon IQ 72000xは、主力製品である「Xシリーズ」の最上位製品となり、ノードあたり72TBの物理容量と、Gigabit Ethernet×4ポートを搭載。従来製品と同様、3ノードから144ノードまでの拡張が可能となっており、最大10.4PBの容量と、40GB/秒以上のトータルスループットを単一ファイルシステムで提供できる。

 一方のIsilon IQ 72NLは、ニアライン向け「NLシリーズ」の最上位製品。ノードあたり72TBの物理容量を搭載し、単一ファイルシステムで最大10.4PBまでの拡張に対応する点はIsilon IQ 72000xと同様である。アイシロンによれば、80%のストレージ使用率と、高密度なSATA HDDによって、TBあたりの電力コストと冷却コストを50%削減でき、テープストレージ並みの価値とプライマリストレージ並みのアクセシビリティを実現可能とのこと。




(石井 一志)

2009/11/18 12:50