米HPが米3Comを約27億ドルで買収、米Ciscoに対抗


 米Hewlett-Packardは11月11日(米国時間)、ネットワーク機器大手の米3Comを買収することで合意したと発表した。3Com株1株あたり7.90ドルで購入。買収額は総額約27億ドルで現金で支払う。両社の取締役会の承認済みで、2010年前半に完了する見込み。

 HPは買収によって、ストレージ、ネットワーキング、管理・設備、サービスなどを統合した次世代データセンター戦略を推進する。ネットワーク機器から、サーバーやデータセンターなどに拡大している米Cisco Systemsに対抗する。

 また、3Comが2005年に買収したIPS(侵入防御)ベンダーのTippingPoint Technologies や、中国・華為技術と3Comの合弁ネットワーク機器メーカーH3C Technologiesも傘下に収めることになる。HPは、急成長市場である中国での足場固めを図る。

 Dave Donatelli・エンタープライズ・サーバー&ネットワーキング部門上級副社長は「3Com買収によって、(データセンター仮想化の)Converged Infrastructure戦略を進め、ネットワーク業界に破壊的変化をもたらす」としている。



(Infostand)

2009/11/13 09:00