NECがOracle Databaseとの運用管理連携を強化、最新版もサポート


 日本電気株式会社(以下、NEC)は11月10日、Oracle Databaseへの対応を強化すると発表した。自社の統合運用管理ソフト「WebSAM」と日本オラクルの運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager」の連携強化、システム監視機能の強化、最新版データベースのサポートなどが行われている。

 今回の強化ではまず、WebSAMシリーズの監視製品が、最新版であるOracle Database 11g R2にも12月から対応。また、Oracle Enterprise Managerとの連携によって、ハードウェアからミドルウェア、アプリケーションまでさまざまな製品が混在する環境について、より統合された運用管理が可能になる。

 さらに、システム性能分析ソフトウェア「WebSAM Invariant Analyzer」が日本オラクル製品に対応した。この製品は、「いつもと違う」挙動を見つけ出すことにより、障害個所特定の自動化を支援する機能を備えており、システム全体の障害発見や原因特定にかけていた、時間と労力を削減するとしている。

 また、Oracle Database 11g R2へのアップグレードサービスを12月より提供開始する。このサービスでは、顧客のニーズにあわせ、最適なアップグレード方式の検討、データベースのアップグレード手順書の作製支援といったメニューを用意。あわせて、NECと日本オラクルとの長年の協業で培ったノウハウを生かし、運用支援のサービスも提供することで、顧客システムの安定稼働を支援する。

 なおNECと日本オラクルでは、x86サーバー「Express5800シリーズ」、ストレージ「iStorage Dシリーズ」といった最新のNEC製ハードウェア環境上で、Oracle Database 11g R2の新機能を共同で検証し、問題なく動作することを確認している。




(石井 一志)

2009/11/10 14:02