ALSI、ファイル持ち出し管理を厳正化する「DocumentSecurity WorkFlow」新版


 アルプスシステムインテグレーション株式会社(ALSI)は10月28日、ファイル単位の暗号化を実現する情報漏えい防止ソリューション「DocumentSecurity」上で、申請・承認のワークフローを実現する「DocumentSecurity WorkFlow」新版(v2.1)を発表した。

 DocumentSecurityは、ファイル単位の暗号化を実現し、企業内部からの情報漏えいを防止できる製品。DocumentSecurity WorkFlowは、この上で、申請・承認などの一連の流れをWeb上で実現する。例えば、通常は外部デバイスへの書き出しを制限していても、例外的に書き出したい場合がある。そうした際に、紙による物理的な申請を行ってポリシー変更を行っていたのでは非効率。DocumentSecurity WorkFlowを使うと、ユーザーは対象となるファイルの種類や、持ち出し期間、申請理由、承認者の選択などをWeb上で簡単に実施して、承認プロセスの履歴も残せるようになる。

 新版では、1)特定USBメモリへの書き出し機能、2)決裁者機能、3)外部デバイスの指定機能、などを追加した。

 1)では、特定のUSBメモリのみ書き出しを許可し、私物USBメモリによるファイルの持ち出しを禁止。管理者が書き出しを許可するUSBメモリ情報(プロダクトID)をあらかじめ登録しておける。

 2)では、決裁者モードを設定することで、承認階層の切り替えを実現。上位承認者を設定することで、二重のチェックを行えるようになり、データ持ち出し管理を厳密化できる。

 3)では、ユーザーが持ち出し申請を行う際、書き出し対象メディアを選択して申請できるようになる。例えば、書き出し対象メディアをFDDで申請し、承認された場合は、他メディアで書き出すことができないため、管理者はデータ持ち出し状況を正確に把握できるという。




(川島 弘之)

2009/10/28 16:57