インフォテリア、デバッグ機能などを搭載した「ASTERIA WARP 4.4」

プライベートクラウド向けのオンライン表計算も提供、両製品の連携も

 インフォテリア株式会社は10月20日、EAIソフトウェア「ASTERIA WARP」の新版「同 4.4」を同日より出荷開始すると発表した。また同時に、SaaS型の表計算サービス「OnSheet」を、プライベートクラウド上で運用する「ASTERIA Spreadsheet Server OnSheet」の提供も発表されている。

 ASTERIA WARPは、異なるシステム間のデータ連携を実現するミドルウェア。新版では、データマッピングのシミュレーション機能とデバッグ機能を搭載したほか、仕様書出力機能の強化などが行われている。これによって、開発・保守管理時のコストを改善し、TCOの低減に効果を発揮するという。また、Windows 7とWindows Server 2008 R2にも対応した。

 一方のASTERIA Spreadsheet Server OnSheetは、Webブラウザから表計算を利用できるOnSheetの機能を、インターネット経由ではなく、企業内のプライベートクラウド環境から提供するためのソフトウェア。OnSheetと同様、ユーザーは自分のPCにソフトウェアをインストールすることなく、Webブラウザ上でスプレッドシートを扱うことができる。また、表計算データをサーバー上で一元管理し、ユーザーごとのアクセス制御、すべての改変履歴の記録・復元を行えるので、上場企業を中心に必要とされる「スプレッドシート統制」に最適な環境を提供可能とのこと。

 なおASTERIA WARP 4.4では、このASTERIA Spreadsheet Server OnSheetとの柔軟なデータ連携を可能にする専用コンポーネント群を新たに搭載。企業ITシステムのユーザーインターフェイスとして、使い慣れた表計算の画面を利用できるようになっている。




(石井 一志)

2009/10/20 17:52