日立、高集積ブレードサーバー「BS320」向けの仮想化支援機能搭載ブレード


Virtageを搭載する「PCI拡張サーバブレード」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は10月8日、ブレードサーバー「BladeSymphony」の小型高集積モデル「BS320」のラインアップに、独自開発のサーバー仮想化機構「Virtage」搭載モデルを追加すると発表した。価格は34万6500円からで、10月9日より販売を開始する。

 BS320は、6Uサイズの筐体に最大10枚のサーバーブレードを収納できる、高密度タイプのブレードサーバー。BS320向けのブレードのうち、PCI Expressカードを搭載でき、LANポート数を拡張可能な「PCI拡張サーバブレード」で、Virtage搭載モデルを新たに提供する。日立の独自技術を投入して開発したサーバー仮想化機構であるVirtageは、BladeSymphonyのうち、上位のブレードサーバー「BS2000」「BS1000」などで提供されてきた。今回、これをBS320に搭載することで、中小規模システムにおいても、高い処理性能と高信頼を実現した仮想化環境の構築が可能になったという。

 また、機能拡張時の最新ファームウェア提供、問題解決支援などを行う「日立サポート 360 BS320 Virtageサポートサービス」を新設。従来製品向けに提供している事前設定・検証サービス「Virtage EasyStartサービス」や、システム設計・構築などのプラットフォームソリューションをBS320に適用する。

 このほかVirtageによる仮想化環境に対しては、「日立サポート 360 サポートサービス for Red Hat Enterprise Linux 5(Virtage)」の提供も新たに開始する。Red Hat Enterprise Linuxの実行環境を、1ライセンスで1サーバー(4論理サーバーまたは10論理サーバー)まで定額で提供するサービスで、これによって、Linux環境における保守費用を、従来よりも最大80%低減でき、サーバー統合時の保守コスト削減を実現するとのこと。BS320、BS1000、BS2000の各製品で利用できる。価格は20万6640円/年から。




(石井 一志)

2009/10/8 12:16