使いたいときにすぐに使えるクラウド型サーバーホスティング「Libra」


代表取締役社長の鈴木義則氏
Libraのアーキテクチャ

 株式会社エクシードは9月16日、クラウド型ホスティングサービス「Libra(ライブラ)」を発表した。9月21日より受付を開始し、10月13日よりサービス提供を開始する予定。

 Libraは、米3teraが開発したグリッドOS「AppLogic」を基盤とした仮想サーバーのホスティングサービス。必要なときに必要なサーバーリソースを利用できるのが特長。サーバーの作成から起動・停止・リソース変更・再起動・削除といった管理は、Webブラウザから行える。サーバーは単体で利用できるほか、複数サーバーを組み合わせて冗長化された形での利用も可能。

 同社代表取締役社長の鈴木義則氏は、「エクシードという会社は、2006年に仮想化ソリューションを実現するために立ち上げた会社。メインフレームの仮想化をはじめ、VMwareやXenなどIAサーバーの仮想化なども手がけるなど、仮想化に関する技術力が強み」と紹介。「Libraは、設定してから10分程度でサービスを利用できるほか、目的に応じたテンプレートを容易している点が特長」と、サーバー構成があらかじめ設定されたテンプレートを利用し、サーバー規模を設定するだけで利用できる点を利点として紹介した。

 AppLogicを採用した理由について、グリッドサーバーを統合的に扱えること、可用性、共有ストレージが不要である点などを評価したと説明。また、仮想化技術に依存することなくオープンなアーキテクチャで開発することを目的としていたことも理由のひとつとして紹介した。

 テンプレートは、OSのみの「Plain Small」、OS・Apache・MySQL・PHPの「LAMP Small」、OS・Apache・PostgreSQL・PHPの「LAPP Small」、WebサーバーとDBサーバーで構成される「LAMP Middle」「LAPP Middle」、冗長構成に対応した「LAMP Large」「LAPP Large」の7種類を用意。鈴木氏は、「将来的にはテンプレートの種類を増やしていきたい」としている。


OSのみのサーバー、LAMPやLAPPが設定されたサーバー、冗長化されたサーバーなど7種類のテンプレートが用意されているので、この中から選択リソースは「ユニット」という単位で設定できる。1ユニットはCPU 0.2コア、メモリ0.5GBで構成されており、2ユニット以上から利用できる選択したユニット数に応じた価格が表示される。価格は1ユニットあたり月額6000円(税別)

 価格は1ユニット(CPU 0.2コア、メモリ0.5GB)あたり月額6000円(税別)。最小構成は2ユニット。

 なお、サービス提供にあたって、利用ユーザー数を50~100社程度に限定すると説明。「今回初めて実施するサービスなので、利用傾向がつかめていないのが現状。ユーザーの声を聞きながら、サービス内容を充実させていく」(鈴木氏)としている。

 今後、異なるグリッド間での仮想マシン連携機能やストレージ割り当て容量の変更などに対応するとしている。また、オープンソースとしての公開も検討している。





(福浦 一広)

2009/9/16 14:02