デル、Xeon 3400番台を搭載したエントリーサーバー

中小ユーザーに使いやすいようeSATAポートを搭載

SMBマーケティング本部 北アジア地域 本部長の原田洋次氏
4月に発表された第11世代PowerEdgeサーバーのSMB向け製品に相当

 デル株式会社は9月10日、中小規模企業(SMB)向けのサーバー・ストレージを発表した。今回発表されたのは、タワー型サーバーの「Dell PowerEdge T110」「Dell PowerEdge T310」ラックマウント型サーバーの「Dell PowerEdge R210」「Dell PowerEdge R510」、NASの「Dell PowerVault NX300」、および無停電電源装置 10製品の計15製品。

 同社SMBマーケティング本部 北アジア地域 本部長の原田洋次氏は、「日本のSMBユーザーも、消費電力の抑制、スペースの有効活用は課題となっている。また、SMBといってもデータ容量が少ないわけでなく、増大するデータの扱いも課題となっている。そのほか、専任IT管理者不足や、管理費用の割合の高さといったSMBならではの課題もある。なにより、運用コストよりも初期導入コスト、つまり製品価格を重視する傾向にある」と、紹介。

 今回発表されたSMB向け製品は、こうした要件に応えるものであると原田氏は説明する。「デルでは、いかに簡単にセットアップできるかという“簡素化”、ダウンタイムを作らない“信頼性”、データ損失を防止する“保護”、の3点をテーマに掲げており、今回の製品でこれらを実現している」とした。また、SMBユーザーも仮想化には注目していることから、メモリ容量を従来モデルより増加するなど、機能強化が行われている。


PowerEdge T110
PowerEdge T310

 PowerEdge T110は、インテルの最新プロセッサ「Xeon 3400番台」を搭載したタワー型サーバー。従来モデルのPowerEdge T100と比べ、搭載可能なHDDを4台と倍増したほか、搭載可能なメモリ容量を増加するなど、拡張性を向上。また、eSATAポートを搭載するなど、SMBでの使い勝手も向上している。発売は9月30日で、価格は未定。同社によると11万円程度からの価格になるとしている。

 PowerEdge T310は、Xeon 3400番台を搭載したタワー型サーバー。メモリスロット×6、HDD×4、eSATAポートなどを搭載。発売は9月16日、価格は15万2250円から。

 PowerEdge R210は、Xeon 3400番台を搭載した1Uサイズのラックマウント型サーバー。従来モデルのPowerEdge R200と比べ、奥行きを393.7mm(PowerEdge R200は546.1mm)と短くすることで、スペースと冷却性能を向上しているのが特長。メモリスロット×4、3.5インチ・2.5インチHDD×2、eSATAポートなどを搭載している。発売は9月30日で、価格は未定。同社によると11万円程度からの価格になるとしている。


PowerEdge R210ポート類の配置は第11世代PowerEdgeシリーズと統一。SMBユーザーの利便性を高めるため、eSATAポートも用意されているメモリスロットは4つ用意

 PowerEdge R510は、Xeon 5500番台を最大2基搭載可能な2Uサイズのラックマウント型サーバー。HDDを最大12台搭載可能で、同社ではストレージサーバーとしての利用を想定している。メモリスロットは8つ用意。発売は10月16日で、価格は未定。同社によると20万円程度からの価格になるとしている。

 PowerVault NX300は、Xeon 3400番台を搭載した1Uサイズのラックマウント型NAS。1Uサイズの筐体に最大4TBのストレージを搭載可能。OSには、Windows Storege Server 2008を採用している。発売は10月12日で、価格は未定。同社によると20万円程度からの価格になるとしている。


PowerEdge R510PowerVault NX300





(福浦 一広)

2009/9/10 14:17