富士通グループ100社に導入済みのメール誤送信防止製品、富士通SSLが販売


画面イメージ

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は9月3日、メール誤送信防止製品「SHieldMailChecker」を発表した。9月14日より販売を、28日より出荷を開始する。株式会社富士通研究所の技術を基に製品化したもので、すでに富士通グループにおけるメール誤送信防止の標準ツールとして導入されている。

 SHieldMailCheckerは、メールソフトから送信操作をした際に、警告画面を表示することで、あて先間違いなどのメール誤送信を防止するソフト。組織のセキュリティポリシーに基づき送信メールをチェックすることが可能。警告を表示するのは、あて先数が上限を超えた場合、社外あてメールに添付ファイルがある場合、タイトル・本文・添付ファイルに「社外秘」などのキーワードを含む場合など。

 また、学習機能付きホワイトリストも備える。直近に送信許可したあて先をチェック対象外にできるほか、しばらく送信していないあて先をチェック対象とすることが可能。ユーザーごとの送信履歴に合わせたホワイトリストにより警告内容を変化させるため、ユーザーの警告慣れも防げるという。

 導入にあたっては、既存のメールサーバー・メールソフトがそのまま利用できるため、初期コストを抑えることが可能。

 通常価格は、100ライセンスパックが30万円(税別)、20追加ライセンスパックが6万円(同)、1社無制限ライセンスパックが2000万円(同)。2010年3月31日までは発売開始記念キャンペーンを実施。100ライセンスパックが18万円(同)、20追加ライセンスパックが3万6000円(同)、1社無制限ライセンスパックが1200万円の割引価格で提供される。

 富士通SSLでは、2年間で6億円の売り上げをめざす。なお、すでに富士通グループ全体でも10万クライアントを対象に導入が進められており、2009年8月末時点で富士通SSLを含むグループ100社以上で約7万クライアントに導入。必要のない関係者への送信回避やあて先のタイプミス検出などに効果が上がっているという。




(川島 弘之)

2009/9/3 13:12