CSK Winとシヤチハタ、電子印鑑で完全紙要らずのワークフロー実現へ


見積もり申請画面と押印イメージ

 株式会社CSK Winテクノロジ(以下、CSK Win)とシヤチハタ株式会社は8月21日、ワークフローと電子印鑑の連携で協業すると発表した。CSK Winの「SmartWorkflow」とシヤチハタの「パソコン決済」を連携し、業務プロセスと承認印を完全電子化するソリューションを共同開発・販売していく。

 SmartWorkflowは、企業内のさまざまな業務ルールや申請作業を効率化するワークフローツール。社内ポータル、Microsoft Officeなどと連携し、既存のWindows環境に容易に導入することが可能。差し戻し条件による分岐といった日本企業独特の複雑な承認フローに対応し、柔軟性の高い帳票フォームが作成できる。また、Active Directoryと完全連携し、ユーザー登録などを二重管理することなく、シングルサインオンを実現してくれる。

 さまざまな業務プロセスの自動化が可能な同製品だが、課題として、承認印の押印が必要な場合には必ず紙を印刷する必要があった。この課題を解決するため、シヤチハタのパソコン決済と連携。

 パソコン決済は、Windowsアプリケーションで取り扱われるファイルに電子印鑑を押印するソフトで、この電子印鑑により、SmartWorkflowのワークフロー上で、ファイルを紙に出力することなく従来と同じ承認印を残せる。

 もちろん、パソコン決済で作成される電子印鑑はただの画像ではなく、オーダーメイドで1つ1つ作成。シヤチハタオリジナルの書体を使用し、重複しない独自のデータで作られるため、複製することは不可能という。

 連携ソリューションは、すでにCSK Winが自社導入済み。今後、このノウハウを生かした共同技術検証を行い、より複雑なニーズにも応えられるソリューションを開発、提供する予定。


(川島 弘之)

2009/8/21 12:02