NEC、中堅向けERPをSaaSで提供-成果連動型の価格設定に


 日本電気株式会社(NEC)は8月19日、中堅企業向けERP「EXPLANNERシリーズ」をベースとしたサービス型ERPソリューション「EXPLANNER for SaaS」を発表した。同日より販売を開始する。サービス提供は12月の予定。

 EXPLANNER for SaaSは、SaaS化したERPに、IT構造改革や業務プロセス改革のコンサルティングサービスを併せて提供するサービス型ERPソリューション。SaaS基盤には同社の「RIACUBE/SP」を利用する。

 コンサルティングサービスとして、顧客企業グループのIT全体最適を実現する「IT構造改革企画コンサルティング」、100種類以上の業務/業態モデルテンプレートを組み合わせて最適な標準業務モデル設定を行う「BST業務モデリングサービス」を用意。

 IT構造改革企画コンサルティングは、同社の専門コンサルタントが、顧客企業グループにおけるITの全体最適化計画を立案支援するサービス。価格は1000万円(税別)から。

 BST業務モデリングサービスは、生産・販売など差異化要素の高い業務領域について、100種類以上のバリエーションで用意したプロセスを顧客課題に応じて最適に組み合わせ、“標準業務モデル”として策定するサービス。価格は200万円(税別)から。

 なお、EXPLANNER for SaaSのサービス価格体系において、年度ごとに成果に応じた価格設定を行うことも発表。BST業務モデリングサービス適応を前提に、顧客企業と締結するSLAに在庫最適化など客観的に計測可能な成果目標と達成度に連動するサービス価格を盛り込むとしている。



(福浦 一広)

2009/8/19 12:00