米IBM、データマイニング/分析ソフトの米SPSSを12億ドルで買収


 米IBMは7月28日(米国時間)、データマイニング/分析ソフトの米SPSSを買収することで合意したと発表した。買収金額は1株当たり50ドルで総額約12億ドルになる見込み。すべて現金で支払う。SPSSの買収で情報戦略を強化する。

 SPSSは、データマイニングや予想分析などのビジネス分析技術を提供する非公開企業で、データ収集、統計、モデリング、展開とデータ統計解析に必要な技術を持っている。

 IBMはSPSSを買収することで、“Information On Demand”として展開するソフトウェアポートフォリオを強化し、ビジネス分析機能を補強。情報を戦略資産に変える「Information Agenda」イニシアティブも強化する。

 買収後は、IBMの情報管理ソフトウェアポートフォリオと業界別ソリューションに統合する。ビジネス分析技術やサービスを利用することで、顧客はコストを削減、リスクを緩和し、収益性を改善できるという。手続きは2009年後半に完了の見込み。

 IBMはこの分野では2007年に、ビジネスインテリジェンス(BI)のカナダCognosを買収している。



(Infostand)

2009/7/29 08:50