日立ソフト、プライベートクラウドを月額課金で利用できる「SecureOnline 出前クラウドサービス」


SecureOnline 出前クラウドサービスの概要
セキュリティサービス本部 本部長の中村輝雄氏

 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(日立ソフト)は7月1日、顧客企業のデータセンターにクラウド設備を貸し出す「SecureOnline 出前クラウドサービス」を発表した。9月1日より販売を開始する。

 今回発表されたSecureOnline 出前クラウドサービスは、同社が提供しているITインフラサービス「SecureOnline」のノウハウを生かし、ブレードサーバー、SANストレージ、ネットワーク機器、管理コンソールを1つのラックに集約し、仮想化ソフトの設定まで完了した形で顧客企業のデータセンターに設置するサービス。

 同社セキュリティサービス本部 本部長の中村輝雄氏は、「日立ソフトでは、2007年より弊社データセンターで仮想マシンを運用する「SecureOnline 統制IT基盤提供サービス」を提供している。これはシステムを所有するのではなく利用したいお客さまに最適なモデル。その後、お客さま自身で仮想マシンを手軽に運用できるよう買い切りモデルとして「SecureOnline 1ラックソリューション」を2008年に発表した。これによりセキュリティ上の制約から社外システムを使えないお客さまでも、日立ソフトが運営しているSecureOnlineと同等環境をお客さまのデータセンター内で運用できるようになった」と説明。

 「今回発表した出前クラウドサービスは、1ラックソリューションを月額レンタルで提供するもの。初期費用を抑えながらも、自社データセンター内でプライベートクラウド環境を手軽に構築できる」(中村氏)と、システム投資を削減している企業でも利用しやすくなっている点を強調した。

 出前クラウドサービスは、仮想マシンの稼働数などに応じて3つのサービスを用意。最大稼働仮想マシン数が15の「プチラックサービス」は月額25万~100万円。最大稼働仮想マシン数が24の「ミニラックサービス」は月額50万~200万円。最大稼働仮想マシン数が60の「1ラックサービス」は月額100万~400万円。利用期間は1年単位となっている。「月額料金は、モデルごとに設定された基本料に実行する仮想マシン数をプラスして設定。この標準課金モデル以外にも、利用期間に応じた固定支払いモデルなども用意している」(中村氏)と説明する。

 「1ラックソリューションをリースするのと同じとおもわれるかもしれないが、リースの場合は設定期間に応じて固定の支払いになってしまうのが欠点。出前クラウドサービスにも固定支払いモデルは用意しているが、仮想マシンの稼働数に応じて課金することでスモールスタートできるのがメリット」と、リースよりもより低い投資が可能な点を強調。中村氏は、「このモデルを実現できたのは、日立ソフトがSecureOnlineでクラウド環境を持っているから。出前クラウドサービスで返却されたサーバーは、再度レンタルできなくても、自社データセンターに組み込めばSecureOnlineの一部として利用でき、資産の無駄にならない。出前とつけたのもそういう点を意識したから」と、自社でクラウド環境を構築しているからこそ実現できたサービスであると述べた。


利用形態に応じて3つのクラウドサービスを提供利用規模に応じて3つのサービスを用意基本料+仮想マシン利用料で月額料金を設定





(福浦 一広)

2009/7/1 14:00