キヤノンITSとNECソフト、個人情報検査機能が追加されたWebセキュリティソフト新版


 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)とNECソフト株式会社は6月23日、情報漏えい防止ソフトの新版2製品を発表した。Webからの情報漏えいを防止する「WEBGUARDIAN Version 3.4」と、メールからの情報漏えいを防止する「GUARDIANWALL Version 7.3」を、7月7日より発売する。

 WEBGUARDIANは、URLフィルタによるWebの閲覧制限や、外部に送信するデータのチェックなどが可能なセキュリティソフト。新版では、ファイルタイプ判別機能により、拡張子が偽装されたファイルについても、Webメールやオンラインストレージサイトへの送信をブロック可能になったほか、個人情報検査機能も搭載した。また、LDAPサーバーとの連携によるプロキシ認証に加えて、WEBGUARDIAN独自のプロキシ認証をサポート。これによって、DHCP環境や、1台のPCを複数人で利用している環境でも、LDAPサーバー連携なしでの本人認証を実現したという。

 一方のGUARDIANWALLは、メールのコンテンツフィルタとアーカイブが可能なセキュリティソフト。今回の新版では大きな機能の変更はなく、管理操作画面の不具合修正などが行われている。

 なお、今回のバージョンアップに伴って、WEBGUARDIANのライセンス体系が年間サブスクリプション方式に変更され、最小ユーザー数も引き下げられた。加えて、教育機関/官公庁/自治体を対象としたライセンスも新設されている。WEBGUARDIANの初年度価格は、25ユーザーの場合、一般企業向けが15万円(税別)、教育機関/官公庁/自治体向けが10万5000円(同)。次年度以降の更新価格は、初年度の半額に設定されている。

 GUARDIANWALLのライセンス形態に変更はなく、価格は50ユーザーの場合で、Standardモデルが96万円(税別)、Advancedモデルが130万円(同)。このほか、初年度から必須の年間保守料金が、それぞれ14万4000円(同)、18万円(同)となっている。

 キヤノンITSとNECソフトでは、販売開始から3年で1000社への導入を見込む。




(石井 一志)

2009/6/23 11:37