NEC、3つの省電力化機能を備えた高密度シャーシ型スイッチ


IP8800/S6608

 日本電気株式会社(以下、NEC)は6月16日、レイヤ3スイッチ「UNIVERGE IP8800/Sシリーズ」のラインアップに、「同/S6604」「同/S6608」を追加すると発表した。通信事業者のエッジや中・大規模企業のセンタースイッチに最適な製品で、同日より販売を開始する。

 IP8800/S6604と同/S6608は、それぞれ192Gbps、384Gbpsの最大スイッチング容量を持つシャーシ型レイヤ3スイッチ。IP8800/Sシリーズのミドルレンジを補完する位置付けになり、従来製品が持つ高信頼・高可用性のアーキテクチャを継承している。また、装置管理部とパケット処理部を1つのモジュールで構成したCSUを最大2枚搭載可能。これを同時に運転させることで、コンパクトな筐体ながら高い処理能力を実現したという。

 IP8800/S6604で最大32ポート、IP8800/S6608で最大64ポートの10Gigabit Ethernet(GbE)を収容可能にするなど、高い回線収容効率を持つのも特徴。GbEでは、IP8800/S6608の場合、最大192ポートまで収容できる。省電力機能については、装置を再起動せずに省電力モードに切り替える機能、二重化運転時の消費電力を抑える機能などを搭載可能なほか、これらの機能をスケジュール適用する機能も備えており、夜間や休日といった、通信量の少ない時間の省電力化を図れるとのこと。NECでは、通常モードと比べて消費電力を15~30%低減可能としている。

 価格は、IP8800/S6604が695万1000円から、IP8800/S6608が703万5000円から。NECではIP8800シリーズ全体で、今後2年間に200億円の売り上げを目指している。


(石井 一志)

2009/6/16 17:53